カポエィラは400年以上も前に始まった護身術と音楽、アクロバットを組み合わせたブラジルの格闘技です。
1888年の奴隷制度廃止のあと、かつて奴隷であった原住ブラジル人やアフリカン達によって ブラジルで始まりました。
彼らは奴隷として生きてきた為に読み書きも出来ず、仕事を見付ける事の出来ない彼らは通りをうろつき時間を過ごすしかありませんでした。そういった文化と音楽とが結びつき、さらにアクロバット、攻撃、護身、 遊びなどの要素が混ざり合ったブラジル独自の格闘技カポエィラが確立されました。
輪を作りその中で音楽と共に競技するカポエィラのその様子は、一見すると振り付けされたダンスの 様でも
あります。それは競技する2人の間で、呼びかけと応答、あるいは質問と答えといったような やりとりで色々な技を使って表現され円運動を中心に構成されます。
カポエィラは足技がほとんどで、その基礎がジンガと呼ばれる足技から繰り出されます。手は主にバランスを保つ為に使われ、攻撃から顔を保護する時にも使われます。
また、カポエィラは他の格闘技と異なった、足技を巧みに避けるエスキーヴァと呼ばれるカポエィラ独自の
動きがあります。
よく使われるまっすぐに蹴りだすマルテロと呼ばれる足技があるのですが、それは相手に当てる為に使われるものではなく、当たるかもしれないと見せかけながら相手の顔の前で蹴りを止め、技を直接相手に当てずに
コントロールするテクニックが使われるのも、他の格闘技とは異なった部分です。
カポエィラの美しいところは、流れるように動く足技やアクロバティックな動きであり、より上級のカポエ
イリスタはフロレイオという技を使いながら、息を呑むようなアクロバットで相手を幻惑し、互いを出し抜こうと挑みます。
カポエィラではこれらの技や動きと同様に、音楽もカポエィラにとってなくてはならないものです。どの様なゲームでも歌と共にたいてい5つの楽器(アタバキという太鼓、3つのビリンバウという弓の様な弦楽器、
パンデイロというタンバリン)から音楽が奏でられ、ビリンバウがその主導となり音楽が繰り広げられます。Regional de Bimba はテンポの速いより攻撃的なゲームを導き出すのに対して、Toque de Angolasはゆっくりとした戦略的なゲームを展開させます。
カポエィラでより高いレベルを目指すには、それぞれの楽器をあやつる技術もなくてはなりません。
歌はポルトガル語で歌われ、それは楽器で奏でられた音楽と一体となり、ホーダのエネルギーの源となるの
です。歌を通してプレイヤー達 にエネルギーを与え、ゲームを盛り上げます。音楽の無いカポエィラはいわばファンのいないホッケー のゲームのようなもので、カポエィラにとって歌と音楽は欠かせることの出来ない
ものなのです。
カポエィラは単なる格闘技ではありません。体と共に心も鍛えられる芸術でもあり、男性は優雅さや礼
儀、女性は強さや自信をより一層身に付けることができるでしょう。
カポエィラは、体、頭脳、そして精神、全てがきたえられる競技なのです。
マノエル ドス ヘイス マシャド
(メストレ ビンバ)
1899.11.23 - 1974.02.15
ヴィセンチ フェヘイラ パスチンヤ
(メストレ パスチンヤ)
1889.04.05 - 1981.11.13
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